最新情報

わたなべよしくに1stミニアルバム
2013年9月18日(水)全国発売!!

 

「でもでもでも」
zousan records [ZSRC-0003 税抜き¥1000]

 

1.黄色い雲
2.文庫本
3.放課後の地下室
4.ポイ
5.カス
6.19

 

 

 

わたなべよしくにofficial web site
http://zousanrecords.com/watanabeyoshikuni/

 

 

「でもでもでも」CD 曲順表示に関するお詫び

 

 

 

↓↓現在こちらのMP3音源が無料ダウンロードいただけます。予習にどうぞ!↓↓

でもでも

2ndデモ
「でもでも」

1.でも
2.巣穴
3.ビーチボール
4.文庫本
5.若草色のマーチ
6.会いたいな




>>ダウンロードページへ

ライブ

2012.8.11@神戸KAVCシアター
「わたなべよしくにLIVE」

1.若草色のマーチ
2.黄色い雲
3.ポイ
4.カス
5.巣穴
6.放課後の地下室
7.文庫本
8.19
9.あいたいな

>>ダウンロードページへ

 

 

●感想、疑問、質問など、「でもでもでも」に関するツイートはハッシュタグ"#でもでもでも"にて!→
2013/07/07 情報解禁!わたなべよしくに1stミニアルバム「でもでもでも」2013年9月18日全国発売!!
2013/07/07 ポスター、フライヤーのデザインが決定!
フライヤー フライヤー
2013/07/08 コメントいただきました→みんなの声
2013/07/09 購入特典が缶バッヂに決定!
2013/07/11 むつさとしさん(現代観光家)のコメントを追加しました。
2013/07/12 予約特典がスペシャル音源に決定!
2013/07/12 ご要望がありましたのでスマートフォンの壁紙用にご用意しました。「画像を保存」でご使用ください♪
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2013/07/26 "忘れ物を取りにいく"ツアー日程を更新しました。
2013/08/11 予約特典は「19」 feat.かたやまみき(予約特典 version)Track:坂井亮介に決定!お申し込みは→こちら
2013/08/13 「でもでもでも」webCMを公開しました!→こちら
2013/08/25 『19』ミュージックビデオを公開しました!→こちら
2013/08/26 ツイッターウィジェットを設置しました。ハッシュタグ"#でもでもでも"でつぶやいてください!
2013/09/04 "忘れ物を取りにいく"ツアー日程を更新しました。
2013/09/11 セルフライナーノーツをアップしました。
2013/09/17 「でもでもでも」CD 曲順表示に関するお詫び
2013/09/17 『放課後の地下室』ミュージックビデオを公開しました。→こちら
2013/09/25 new!OTOTOYにて「でもでもでも」配信スタートしました!→こちら
webCM
19ミュージックビデオ
19ミュージックビデオ
みんなの声

独特なトリップ感のある『黄色い雲』、軽快なラップとコーラスワークの組み合わせが面白い『文庫本』、やはりラップでサッカーのワンシーンを何度も実況する『19』。
数枚の連続写真をたずさえて、わたなべよしくにさんは僕らが忘れていた『あのとき見ていたもの』をもう一度よみがえらせてくれます。
何度も聴きながら歩いていたら、通っていた小学校の校門の前に着いてしまいました。

 

HARCO
http://www.harcolate.com/

その時は変わった名前のバンドをしていた。近づいたり遠くなったりすれ違ったり、ギターをかしてもらったり 後ずさりしたりして またすこし近づいた。
歯医者さんで時々見かけるピンク色のちょっとあったかいやつ。わたしの耳の穴から身体の中へ流れこんできてギュッとなった。放課後にあの場所へ行けばいつでも会えるような気持ちになる。どうかおじいちゃんになっても卒業しないでいて下さい。

 

安藤明子
http://andoakiko.net/

「明日からのことが不安で、どうしても後ろを向いてしまうこと」
これが僕のいつも持っている悩み。
たま、スピッツの3rdまでとか、所謂ガロ系の漫画、等等のものに触れると、それが何のことを表しているかわからなくてもなぜか気持ちが落ち着く。 「でもでもでも」をパソコンでかけると一音目から、あっいいなと思った。落ち着く。
いつかは進むと思うけど、今はまだここにいていいって言われてるような感じがしたのだった。

 

タカユキカトー(ひらくドア)
http://izutzrecord.com/

アジアカップ2011、カタール戦での決勝ゴール、 「なぜそこに伊野波がー!!」と叫んだのはぼくだけではないとおもう。
よしくにくんはふらふらっとサイドを駆け上がって来、 それでいて確信をこめて打ち抜いた『でもでもでも』でポップの固いゴールをこじ開けた。 そう感じるのもぼくだけではないとおもう。
90年代のポップネスが大きな物語の共有だとするなら、 彼のもつそれは小さな物語の連続であり、ちいさなふるえの共鳴である。 「ノーマークの感情」がつながって描き出すのは、 なんてことのない、けれどしなやかに泣き笑う日々の奇跡だ。

 

chori
http://chori.cc/

わたなべさんの実家の部屋で卒業アルバム見ている感じです。
何度も聴く内によしくにくんと幼馴染だったような気がしてきました。

 

島津田四郎
http://www.shimazutashiro.com/

「失われた20年」なんてよくも抜け抜けと言えたものだと思う。こちとらその20年が生きてきたほぼ全てで、満ち足りた思い出はそこらじゅうに散らばっている。
反省しろ?再生せよ?人のリアリティを問う前に自分のリアリティを歌ってみせたらどうだ?忘れ物を取りに行く勇気さえ持てずに一夜漬けのリアリティを振りかざす人間がいたら、わたなべよしくにの爪の垢を煎じて飲ませるといい。その上でこのCDも聞かせるとなおいいが、普通の人はCDなんて買わない時代だ。それでもポストロストジェネレーションは、ラック一杯のCDを捨てることができずにいる。

 

茂木秀之
(NPO法人こえとことばとこころの部屋/
ココルーム)

ラジオのつまみを回していて
つい、手がとまる

 

ええ曲との出会いってそういうもんです

 

わたなべくんの音楽は、それです
聞いていると、つい、手がとまる

 

ええ曲や

 

むつさとし(現代観光家)
予約特典

●スペシャル音源プレゼント! 応募締め切りました。
2013年9月3日(火)までに「でもでもでも」を店頭予約してくれたみなさまに新たにレコーディングした「19」 feat.かたやまみき(予約特典 version)Track:坂井亮介 をmp3形式にてプレゼントします!

 

かたやまみき かたやまみき
8月生まれの8月育ち。のんびりゆっくりコツコツ暮らしています。絵と漫画、ごはんと
おやつ、動物とお散歩がだいすき。synchronized circusお絵描きベース係してます。
http://synchronizedcircus.jimdo.com/

 


お名前、メールアドレス、予約したお店をご記入の上、下記メールフォームよりお申し込み下さい。

音源は9月18日以降、zousan records(info@zousanrecords.com)よりダウンロード先のURLをご連絡させていただきます。
※店頭予約に限ります。ネット通販は不可です。
※お申し込みの際はzousan recordsからのメール(info@zousanrecords.com)を受信できるよう設定をお願いします。

 

お名前※必須
メールアドレス※必須
(再度入力)
予約したお店名※必須
(例:タワーレコード神戸店)
備考
メッセージなどありましたら


購入特典
●缶バッヂプレゼント!
タワーレコード、HMV、ディスクユニオンにて購入で缶バッヂが付いてきます! ※数量限定
ツアー日程

《 "忘れ物を取りにいく"ツアー 》
2013/08/19(月)梅田ハードレインりんご音楽祭 大前夜祭」
2013/08/21(水) 梅田ハードレイン
2013/08/22(木) 塚本エレバティ
2013/08/24(土) 西成喫茶EARTH
2013/09/10(火) 扇町パラダイス
2013/09/14(土) 長野県松本市アルプス公園 りんご音楽祭
2013/09/16(月・祝) 三重ドレミファといろは
2013/09/23(月・祝) 西成喫茶EARTH わたなべよしくに企画ツーマンライブ 「でもでもでも! VOL.2」
2013/09/28(土 )山口・湯田Organ‘s Melody
2013/10/04(金) 西院ウーララ
2013/10/12(土) 梅田ハードレイン
2013/11/09(土) 梅田ムジカジャポニカ「でもでもでも」リリースパーティー
2013/11/02(土) タワーレコード新宿店インストアライブ
2013/11/30(土) 札幌SOUND CRUE

 

詳細はofficial web site scheduleページにて!

購入特典

はじめに

「わたなべよしくに」というのは僕の名前で、バンドの名前です。僕は渡邉義邦と言います。
画数がいっぱいでとても気に入っています。父がボットン便所でソルジェニーツィンの本を読んでいる時に閃いたそうです。国(邦)を良く(義く)するようにと。
完全に名前負けしています。とてつもなく大きな話です。まずは知りたいと思いました。恥をかくのが嫌で、全体の状態を把握してから自分の考えを整理整頓した後に発言したいと思いました。けれど僕には広い世界の全体を把握することなんてできませんし、ちゃんと知ろうとする前に膨大な量の知らないことに圧倒されて何も言えないまま居酒屋のバイトなどをしながら毎日が過ぎていきました。
未だに大きな世界のことについてはまとまった自分の意見を言うことができません。けれど、この大きな世界に住んでいる僕の、小さな生活を歌うことはできるとわかりました。「でもでもでも」に収められた曲はそんな僕の小さな生活の歌たちです。


1.黄色い雲

今(2013年)から5年程前のことです。実家暮らしでフリーターの生活をしていました。前日の居酒屋のアルバイトが深夜までだったので朝方に眠りました。昼過ぎに目を覚まして居間に行きます。もちろん家の人は誰もいません。テーブルの上に新聞が置いてありました。天声人語を読み終えて適当にパラパラとページをめくっていきます。ある写真に目が止まりました。中国のある都市で茶色い雲が発生したとの記事でした。世界が終わるような恐怖感を覚えました。
朝ごはんも(昼過ぎですが)食べずに自室に戻り一気に詩を書きました。写真の中に入り込んで、時間を僕なりに進めました。僕が住んでいるその「街」で、それまでのあったことを思い返すように書きました。
今、このセルフライナーノーツを書くためにその記事を調べたら、2008年3月27日の記事とありました。朝日新聞DIGITALで読めます。

2.文庫本

時はさらにもう2年程遡り僕の大学生時代となります。その頃は京都の四条木屋町の飲食店でアルバイトをしていました。木屋町は夜の街です。この夜の街独特のギラつきと学生生活の悶々とした日々を書きました。アルバイト前に行っていた喫茶みゅ〜ずや当時のアルバイト先はもうありません。街は変わるものです。けれどそれぞれ心の中に、時間が止まったままの思い出の「街」を持っていると思います。
僕のこの心の中の「街」はやがて「黄色い雲」に包まれてしまいます。「黄色い雲」で「君」と歌っている女性との青春の日々です。この女性のイメージは作家の山田詠美さんの短編「姫君」のヒロイン、「姫子」さんです。男性のイメージは当時私が在学中に京都精華大学の学長をされていた中尾ハジメさんです。
3.放課後の地下室

この詩も学生時代に書きました。講義一コマをまるまる使って書き切ったのを覚えています。今昔物語集を読んでいく講義で、テキストは岩波文庫の今昔物語集・本朝部〈下〉でした。怪異譚が多く納められていてその不気味な雰囲気に影響されました。この講義の最終回のテストの時間。問題の中で「青天の霹靂」の意味を述べよというものがありました。テストの最後の方の問題でした。その時、それまで晴れていた空があっという間に暗くなって、やがて大粒の雨が校舎の屋根に、壁に、窓ガラスに当たる音が響いてきました。風も強くて雨が中に入ってきてしまうので、先生が窓を閉めて回りながら、「青天の霹靂って、こういうことを言うのですよー」と言っておられたのを覚えています。
4.ポイ

大きなお祭りで、普段車しか走っていない道路が歩行者天国になって道の真ん中とか歩けたりしたら、「あ、お祭りだな」とか思います。特定の、あるお祭りを想定したのでは無くて、大きなお祭りから、生まれ育った村の小さなお祭りまで思い出しながら書きました。
お祭りの音を録音してきて、歌の後ろで流しているのですが、その音は大阪の玉出というところにある生根神社で行われている「だいがく祭り」というお祭りで録音してきました。浴衣姿の人々が行き交う中、小型のMTR(音を録音する機械)を持ってヘッドフォンをしていました。捕まらなくてよかったです。
5.カス

 
この詩を書いたのは、「放課後の地下室」の詩を書いたのとあんまり離れていない、大学在学中の頃です。この頃に僕が考えていたのは「性欲と名前がつく前の性欲」を表現したいということでした。意思を持った薄い霧のようなものが身体の中にいることを、それが怪しい赤い目を光らせることがあることを今はわかります。まだそうじゃなかった時の恋。それが表現できればと挑戦したものです。そして、その感情というのは大人になった今でも恋の原動力として機能していると考えています。
サビの部分でキーボードのもすさんが話すように歌うのですが、この部分をスタジオで関西弁でやってもらったこともあるのですが、全然ダメでした。

6.19

きっかけはこれも大学在学中のことです。言語表現技法という講義を受講していました。小説家の川島誠さんが講師を勤めておられました。川島先生の小説に「800」という作品があります。陸上競技の800メートル走を扱った素晴らしい作品です。ストーリーが大変おもしろいのですが、川島先生ご自身も陸上競技をされていたとのことで、僕も経験があるのだけれどなんとなく感覚として記憶させておいた筋肉と心の動きが言語化されていたことに感銘を受けました。
それは、それ以前からゼミの担当であった舞踏家の三上賀代先生からも「言語化しにくいことを言語化すること」、「身体感覚を言語化すること」の重要性を教えて頂いておりましたので、その「身体感覚を言語化する」ということが、ずっと僕のテーマとしてありました。
プレイヤー自身が描いた作品では、ある競技の、それを取り巻く部分をその競技をしたことの無い人が描いた作品とはまた別のおもしろみを表現することが可能です。それができれば良いなとずっと思ってはいましたが、なかなか書き始めるには至りませんでした。ところが2012年のまだ寒い頃に一気に書きました。当時のギターのこにーさんとキーボードのもすさんが一緒にやってくれることになって、音楽的にもこのテーマを表現できるだろうと思えたことが大きかったと思います。
あとがき

頭の右の奥の方で考え事をしながら生活をします。それについて考え過ぎると生活に支障が出てしまいますので、考え過ぎないように、でも忘れないように。日常で入ってくる情報を一度そこをくぐらせるようにします。そしてその網に引っかかって、少しずつ溜まっていって一定量を超えたら言葉にします。一気に溢れることもあれば、何年もかかって、ある日満タンになっていることに気がつくこともあります。それはやっぱり生活の中にあるんです。レジでよくわからない商品を売りつけたり、コールセンターで怒鳴り散らされている毎日。そんな、ありきたりの、どんな生活の中にでも。むしろ、ありきたりであればこそ。ただ、それを網で掬えるかどうかだと思います。
僕はその網を一度にたくさんは持てません。だから、たった、6曲。20分弱。それを作るのに29年もかかってしまいました。

「でもでもでも」の制作に関わってくださった全ての方々に心からの感謝を申し上げます。



2013/7/30 わたなべよしくに